カメラの話

おはようございます。mrkn です。2021年12月23日の朝です。ここでタイマーをセット。

この記事は やんちゃクラブリスナー Advent Calendar 2021 - Adventar の23日目の記事です。昨日は えむ。 さんでした。

センサーのゴミ

私とやんちゃクラブの関係は次のツイートから始まりました。

センサーのゴミとは動画に黒く写ってるピンクの丸で囲んだようなやつです。

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センサーのゴミ

カメラの沼にハマると、動画を見ただけでどこにゴミがついてるか分かるようになります。この記事では、私がどのような経緯でカメラ沼にハマってしまったかをお伝えします。また、最後に私が考える沼にハマらずにカメラを買う方法もお伝えします。

カメラ沼へのハマり方

私が本格的にデジタルカメラを使うようになったのは2018年にα7IIIを買ってからでした。それ以前にも、2014年にスペインへ行く用事があったとき、せっかく長期間海外に出るんだからとタイミングよく発売されたα6000というカメラを買っていました。SELP1650という電動ズームレンズ付きのキットを書いました。でも、思うような写真が撮れず、撮った写真の取り回しも iPhone の方が便利だったのであまり使っていなかったのです。この流れを変えたきっかけが、単焦点レンズを買ったことでした。

2018年、子供が3歳になる数ヶ月前に急にα6000の存在を思い出してふたたび使い出したのですが、2014年当時と違ってこの時は単焦点レンズという写りが良いレンズが存在することを知っていました。そこでSEL50F18という3万円くらいで買える単焦点レンズを買って使ってみたところ、想像以上に綺麗な写真が撮れてα6000の実力を見直しました。こんなにすごいカメラを持っていたのに、いままでは SELP1650 をちゃんと使えてなくてダメな写真しか撮れなかったんだと気づいたのです *1

その後、Rentio で SEL24105G をレンタルして動物園で動物や子供を撮影したことで、良いレンズの使いやすさを知ってしまいました。このレンズはα6000よりセンサーが大きいフルサイズに対応しているので、フルサイズのカメラも使ってみたいなと思い α7III を書いました。そして、RubyKaigi 2018 にα7III、TAMRON の 28-70、レンタル中だった SEL24105G を持って行って使っているうちに写真を撮る楽しさと、カメラやレンズをいじる楽しさに少しずつ気づいていきます。

大口径単焦点レンズ

α7III を買って RubyKaigi で使ってカメラの楽しさに気づいていったわけですが、いま思うとこの時はまだ沼の入り口にも到達していません。次のステップは、大口径単焦点レンズで撮れる写真の違いに気づいたことです。大口径レンズとは、絞りを最も開いたときのF値が小さいレンズのことで、単焦点レンズではF値が1.8よりも小さいレンズを指して大口径レンズと呼ばれているような気がします。ズームレンズでは焦点距離の全域でF2.8通しのレンズは大口径と呼ぶと思います。

2018年の夏頃に、α7III の購入と同時に予約していた SEL50F14Z が届きました。このレンズで恵比寿ガーデンプレイスの人工芝の上を駆け回る家族を撮影したことで、開放F値が小さいレンズによる綺麗なボケが気に入ってしまいます。

マニュアルフォーカスレンズ

SEL50F14Z で大口径単焦点レンズのボケに気づいた私は、次に NOKTON 40mm F1.2 というレンズに手を出します。これはコシナが作っているマニュアルフォーカスレンズです。マニュアルフォーカスレンズなので、シャッターボタンを押す前に自分でフォーカスリングを回してピントを合わせる必要があるので、写真を撮る時の操作が増えてしまいます。とても不便なもののように聞こえますが、このレンズは当時 SONY のカメラでマウントアダプターを使わずに装着できるレンズとしては、唯一の F1.2 のレンズだったと思います。F1.2 なので SEL50F14Z より開放 F 値が小さくて、ボケが大きくなります。試しに使ってみて、使いにくかったら売ればいいかなと思って買ってみたのです。

するとどうでしょう。まったく不便に感じないし、写りも素晴らしいのです。不便どころか、フォーカスリングを回す感触がすごく良くて、必要ないのにくるくる回してしまう。これはやばいと思いました。しかも、使っているうちにマニュアルフォーカスでの撮影に慣れていき、オートフォーカスよりも狙った位置にピントを合わせやすくなっていきました。SEL50F14Z の写りはとても気に入っていたのですが、700g 以上もある重たいレンズだったのでどんどん使わなくなっていき、最終的には手放してしまいました。

Mマウントレンズ

マニュアルフォーカスの操作に慣れてしまった私は、とうとう禁断の領域に踏み入れます。Mマウントレンズと近接撮影用リングがついたマウントアダプターを買ってしまいました。最初に買ったMマウントレンズは NOKTON classic 35mm F1.4 VM だったと思います。以降、新たに手にするレンズはほぼ全て M マウントレンズか古い方の L マウントレンズになっていきました。

オールドレンズ

Mマウントレンズに手を出してしまったことが沼の入り口です。最初のMマウントレンズの後ろには深くて広い沼が広がっていました。オールドレンズと言います。最初に買ったオールドレンズは JUPITER-3 5cm F1.5 で、その数ヶ月後には Summitar 5cm F2 も買ってました。あとはもう記憶にありません。

Leica M9

手元に M マウントレンズが増えてくると、やっぱり M 型のライカが欲しくなるんです。というわけで、初めて手にした M 型ライカLeica M9 でした。CCD センサーのカメラも使ってみたかったので一石二鳥でした。

沼は深い

沼の底にはまだ辿り着けていません。幸い、動画を撮影する機会は1年に2-3度程度しか発生しないため動画沼にはハマらずに済んでいますが、オールドレンズの沼は底なしっぽいです。77Lの防湿庫が足りなくなりました。

沼にハマらないためには

このような沼にハマらないためにはどうしたら良いでしょうか。私は既にハマってしまっているので正解は出せませんが、おそらくこうしておけば良かったのではないか?という案は持っています。それは、レンズ交換ができないコンパクトデジタルカメラ、それも万能なコンパクトデジタルカメラを最初に1台だけ買ってしまうことです。

そのために私がお勧めするのは Leica Q2 です。このカメラはとても高く、新品は72万円くらいします。しかし、沼にハマってしまうとボディやらレンズやらで72万円なんて数年で消費してしまうでしょう。最初から Leica Q2 を所有していれば、日常でよく使用する焦点距離に関しては Leica Q2 がカバーしている範囲に収まるので、よっぽどのことがない限り不満は発生せず他のカメラやレンズに気移りすることはないと思います。そして、ここでは詳しくは説明しませんが Leica Q2 はとてもコスパの良いカメラでもあります。

Leica Q2 で撮影できない写真のうち日常でよく撮りたくなるとしたら28mmよりも広い写真ではないかと思います。28mmより広い写真も撮りたいなら、iPhone 13 Pro や Xperia PRO-I など、より広角のレンズを持つ良いスマートフォンを買うと良いです。

ほかに、等倍〜1/2倍の程度のマクロ写真や75mm よりも望遠の写真を Leica Q2 より高画質に撮影したくなることがあるかもしれません。マクロ写真に関してはいまは iPhone 13 Pro という良いマクロカメラがありますね。超望遠に関しては、必要なときに COOLPIX P1000 みたいなカメラを Rentio などでレンタルするのが良いと思います。

っと、タイマーだ。じゃ、こんなところで。

ばいばい

*1:GuruShots とかみてるとこのレンズで良い写真を撮ってる人がいるので、技術を持ってる人なら使いこなせるのだと思います